犬は鹿肉で下痢を起こすことはあるの?
鹿肉は消化の良いお肉としても知られていますが、実は犬も鹿肉で下痢を起こすことがあります。
実際、ヒトも鹿肉で下痢を起こしやすいと言われており、鹿肉だからこその落とし穴も…。
具体的に、下痢を起こす理由を次の項目でご紹介します。
犬が鹿肉で下痢を起こす3つの原因
鹿肉で下痢を起こした際、考えられる原因はおもに以下の3つです。
- 鹿肉の食べすぎ
- 寄生虫
- アレルギー
それぞれ簡単に見ていきましょう。
【その1】鹿肉の食べ過ぎ
鹿肉を1度に食べ過ぎると、浸透圧性下痢を起こします。これはお医者さんや病院のサイトなどにも書かれています。
鹿肉は他のお肉よりも高タンパク質ですが、実はこのタンパク質が下痢の原因になるんです。
本来タンパク質は胃液や膵液で小さく分解され、そのまま大腸で吸収されます。
ところが、タンパク質の量が多すぎると、十分に分解されずにそのまま大腸へと進みます。
そこで登場するのが大腸内にある水分です。水分には大腸内の濃度を均一にしようとする働きがあります(浸透圧)。
鹿肉を大量に摂取すると大腸内のタンパク質濃度も濃くなるため、大腸内にもたくさんの水分が留まります。
その結果、下痢を起こすというメカニズムです。
1日に与えていい鹿肉の量ってどれくらい?
体重1kgあたり50~100kcalまでとも言われますが、個体差があるのであくまで参考にしておくのが良いかなと。
極々少量からスタートして、ウンチの状態を見ながら少しずつ量を増やしていくと安心です。
【その2】寄生虫
生の鹿肉を食べた場合、寄生虫が悪さをしている可能性も考えられます。
寄生虫は長時間の冷凍処理で死滅するため、生肉でも冷凍処理された加工品であれば安心ですが…ジビエ料理などに使われる生の鹿肉には要注意。
絶食しても下痢が治まらない場合は、必ずかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
【その3】鹿肉アレルギー
鹿肉は元々アレルギーになりにくいお肉ですが、鹿肉アレルギーの子も少なからずいます。
鹿肉をはじめて与えて、しかも少量にも関わらず下痢を起こした場合、鹿肉アレルギーの可能性も疑いましょう。
鹿肉は今後与えない、もしくは極々少量を与えて、様子見するのが無難です。
鹿肉ドッグフードで下痢を起こした時は?
生の鹿肉ではなく、鹿肉ドッグフードで下痢を起こした場合は「ドッグフードの切り替え方」に問題があるかもしれません。
ドッグフードをいきなりガラッと新しいフードに切り替えてしまうと、どんなワンコでも下痢を起こしやすくなります。
出典:FINEPET’sドッグフード
ドッグフードの正しい切り替え方は、既存のフードに新しいフードを少しずつ混ぜながら、徐々に新しいフードの割合を増やしていく方法です。
こうすることで胃腸が新しい食材にビックリして下痢を起こす可能性も低くなり、スムーズに移行できます。
もちろん鹿肉アレルギーなどの可能性も捨てきれませんが、フードの切り替えによる下痢はそう珍しいことではありません。
犬が下痢を起こしたときの対処法
原因はどうであれ、犬が下痢を起こしたときの対処法は“絶食”あるのみです。
1日胃腸をしっかり休ませることで、下痢は自然とおさまります。
うちの子は大腸炎や胃腸炎で何度も下痢を起こしましたが、そのたびに絶食をして、翌日には下痢も血便も治まっています。もちろん獣医さんにも「絶食してください」と言われました。
実際に絶食をしても下痢が治らない場合は、必ず病院で診てもらいましょう。
今後、鹿肉で下痢を起こさないためには
今後、鹿肉で下痢を起こさないためには、
- 1度に多く与えすぎない
- 冷凍処理された鹿肉を与える
これさえ守っておけば、下痢の多くは防げるはずです。
もちろん犬に合う合わないもあるので、合っていないと感じたときは無理に与えないことも大切です。
本来、鹿肉は犬にとって消化の良いお肉です
本来、鹿肉は犬に与えるメリットの多い食肉です。
消化も良く、アレルギーにもなりにくい。鹿肉ドッグフードも今は人気を集めています。
生の鹿肉がダメでも、鹿肉ドッグフードなら大丈夫という子もいるので、ぜひ検討してみましょう。
人気鹿肉ドッグフード全17種類を厳選し、さらに口コミや評判の高い5つのドッグフードをランキング形式で紹介!この記事を読めば、高品質な鹿肉ドッグフードがひと目で分かります。
犬に鹿肉を与える5つの効果や鹿肉のおすすめ購入場所をまるっとまとめています。鹿肉を与えてみようと考えている人は、最終確認の意味で読んでいただければと思います。