愛犬がパピーから成犬へ、成犬からシニアへと移行する時にはドッグフードを変えるのが一般的です。
また、涙やけや毛並みなどのトラブルに応じて、ドッグフードを変えるのも私たち飼い主のつとめ。
とはいえ、やみくもにドッグフードを切り替えてしまうと、愛犬の体に負担をかけることも…。
そこで今回は、これまで10回以上愛犬のドッグフードを切り替えてきた筆者が、失敗しないドッグフードの切り替え方をご紹介します。
ドッグフードは上手に切り替えよう!
ほな、さっそく見ていこか!
失敗しないドッグフードの切り替え方
ドッグフードは1週間から10日ほどかけて、少しずつゆっくり切り替えるのが基本です。
具体的には、既存のドッグフードに新しいドッグフードを混ぜる形で、少しずつ新しいドッグフードの割合を増やしていきます。
日数 | 既存のフード | 新フード |
1日目 | 90% | 10% |
3日目 | 70% | 30% |
5日目 | 50% | 50% |
7日目 | 70% | 30% |
10日目 | 0% | 100% |
今のフードと新しいフードを混ぜながら、少しずつ移行していきます
一気にドッグフードを変えたらダメなの?
新しいドッグフードにいきなり変えても大丈夫な子はいますが、それでもゆっくり切り替えるのがおすすめです。
万が一、新しいドッグフードにアレルギー食材が入っていた場合、一気に切り替えると命に関わるショックが起こるかもしれません。
また、新しい食材に胃腸を適応させるためには、ある程度の時間も必要です。
一気に切り替えて、下痢や嘔吐を起こすワンコもいるからなぁ
できればゆっくり切り替えてあげてね
ドライからウェットに切り替えるときは?
ウェットタイプのほうが水分量が多いため、見た目のかさも多くなります。
ただし、ウェットだろうがドライだろうが、犬の胃袋に入る許容量は変わりません。
ウェットに切り替える際も、ウェットを混ぜたときの量がドライだけの時と同じくらいの見た目になるようにしましょう。
ドッグフードのドライタイプとウェットタイプの違いを解説。どちらが合っているのか分からないという人向けに、ドライタイプとウェットタイプそれぞれが適した犬もご紹介します。
切り替える際は必ずウンチを確認しながら行おう
ドッグフードを切り替える際は、ウンチの状態もしっかり観察しておきましょう。
ウンチは健康のバロメーター。ウンチの状態を見れば、ドッグフードの合う合わないも、量の多い少ないも分かります。
- ウンチが固い場合は、量が足りていないかも
- ウンチが柔らかい場合は、量が多すぎるかも
ドッグフードごとにカロリーや消化吸収率は異なるので、切り替え時はウンチの状態がよく変化します。
理想的なウンチの状態になるように微調整しながら、ベストな量を探っていきましょう。
- 細長く、コロンとしている
- 適度な水分とツヤがある
- つまんでも崩れない固さ
ドッグフードを変えて、下痢や軟便になったら
ドッグフードを切り替える際に、ワンコが下痢や軟便をすることもよくあります。そんな時も慌てずに、適切な対処をしてあげましょう。
1日絶食して、胃を休ませる
下痢や軟便になった時は、1日絶食して胃を休ませるのが基本です。
翌日は、新しいフードの量をさらに少なくして、様子を見ながら慎重に切り替えましょう。
軟便、血便、下痢…あたしは全て経験済みです☆
そのたびに動物病院へ連れて行ったけど、いずれも“絶食”で解決したなぁ
嘔吐する場合は、元のフードに戻すのもアリ
そもそも食べなかったり、嘔吐したりする場合は、無理に新しいフードを与えるのはヤメましょう。
一度今までのドッグフードに戻して回復を待ち、落ち着いてから慎重に切り替えていくのが愛犬のためです。
ドッグフードに合う合わないはあります
どうしても新しいドッグフードは軟便になる…
そうした場合、新しいドッグフードが合っていない可能性が高いかなと…。
どうしてもドッグフードに合う合わないはありますし、新しいドッグフードにアレルギー反応を起こしている可能性も考えられます。
愛犬の体に合わないドッグフードを無理に食べさせる必要はありません。
ドッグフードの選択肢は無限にあるので、時には諦めも肝心です。
せっかく買ったのに合わなかった…そんなトラブルを防ぐためにも、お試しセットなどを活用するのがオススメやで!
ドッグフードの量は「ウンチ」と「体重」で管理しよう
パッケージの給餌量をしっかり守ってるのに、太ってしまった…
これもドッグフードあるあるですが、メーカーの給餌量が必ずしもワンコに合っているとは限りません。
同じ体重3kgのトイプードルが、同じ量のドッグフードを食べても、体重の変化はまったく違ったものになります。
- ワンコ自身の消化吸収能力
- 普段の運動量
- おやつなどの間食
など、体重を左右する要因はたくさんあります。
パッケージに書かれた給餌量はあくまで目安なので、必ずウンチの状態と体重をチェックしながら微調整すること。
ウンチも健康的で、体重の増減もない。そうしたベストな給餌量を見つけてあげましょう!
切り替えがスムーズなドッグフードとは
これまで与えていたドッグフードと中身が似ているフードなら、切り替えもスムーズになります。
- 主原料(チキンなど)が同じ
- 使っている食材が似ている
- 粒の大きさや固さが似ている
などなど、今までのフードに中身が近いほど、切り替えの際のトラブルも少なくなります。
ただし、全く中身の違うドッグフードに変えることが悪いわけではありません。違うタイプのドッグフードが必要な場合もたくさんあります。
ただ、これといってトラブルもなく、成犬用からシニア用へと切り替える際などは、既存のフードに似たドッグフードを選ぶのも1つの方法です。
【まとめ】ドッグフードを上手に切り替えよう
今回は失敗しないドッグフードの切り替え方をご紹介しました。最後にもう一度内容をおさらいしておきましょう!
- ドッグフードは1週間かけて、ゆっくり切り替えよう
- ウンチと体重をチェックしながら、ベストな量を探そう
- 下痢や軟便になったら、1日絶食すべし!
愛犬と一緒に5年・10年と過ごしていると、ドッグフードを切り替えるシーンは何度もやってきます。
私の先代の愛犬は19年と長生きでしたが、おそらく10回近くドッグフードを切り替えたと思います…。
ちなみに、3歳のあたしはまだ2回だけ!
ドッグフードの切り替えは難しそうに感じますが、そこまで心配しなくても大丈夫です!
正直、新しいドッグフードを少しずつ混ぜていけば、なんとかなります。
ぜひ今回の内容を参考に、ドッグフードを上手に切り替えてあげてくださいね!