ドライとウェット、どっちのドッグフードがうちの子に合っているのか分からない。みんなどうやってドッグフードを選んでるの?
そんな疑問に答える記事となっています。
- ドッグフードのタイプ、4種類の特徴
- ドライタイプとウェットタイプの違い
- ドライ・ウェットそれぞれの適した犬
こんにちは、すずめです
うっす、すずめパパやで!
今回はドッグフードのドライタイプやウェットタイプの違いについてご紹介します。
犬を飼い始めて間もない人、ウェットタイプへの移行を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
結論、健康な犬にはドライタイプでOK
先に結論ですが、健康な犬ならドライタイプを選んでおけば間違いありません。
ドライタイプは最もポピュラーなタイプで、日本国内でも実に7割以上の犬はドライタイプを食べています。
出典:令和元年犬猫飼育実態調査、主食におけるフードタイプ構成比
令和元年の犬猫飼育実態調査でも、
- ドライタイプが70%
- ウェットタイプが8%
- 半生タイプが8%
- 手作り食は5%
といった結果になっています。
ドライフードを食べられない特別な理由がなければ、ウェットや半生タイプを与える必要は基本的にないかなと!
とりあえずはドライタイプ(カリカリ)を選んでおけば間違いないで!
ドッグフードのタイプは全部で4種類
ペットフード公正取引協議会では、ドッグフードを全4種に分類しています。
それぞれの違いはおもに水分量で決まります
ドライ | 水分量10%程度以下 |
セミモイスト | 水分量25~35%程度(発泡アリ) |
ソフトドライ | 水分量25~35%程度(発泡ナシ) |
ウェット | 水分量75%程度 |
水分量が多いドッグフードほど柔らかいと思ってOK!
王道のドライタイプ(カリカリ)は水分量が極めて少なく、固くて小さい粒が特徴です。栄養がギュッと詰まっているイメージ。
ウェットタイプは柔らかくてゴロッとした塊のドッグフードです。嗜好性が高い反面、栄養価が低く、賞味期限も短いというデメリットも。
というわけで、次の項目からはドッグフードの中核でもあるドライとウェットを比較してみます♪
ドライタイプの特徴|メリットデメリット
まずはドライタイプのメリットから見ていきましょう。
これまでドライタイプの価格相場は1kgあたり1500円前後でしたが、近年は無添加フードやグレインフリー(穀物不使用)のものも増えており、1kg2000円前後のものが主流になりつつあります。
犬猫飼育実態調査では、主食のドッグフードに1ヶ月あたり3000円ほど使っている人が多数という結果が出ています。
ドライタイプの5つのメリット
●賞味期限が長い
1~2日で使い切らないといけないウェットタイプに対して、水分量を極限まで少なくしているドライフードの賞味期限は長めです。
冷暗冷所で保管すれば、未開封で1年以上・開封後も2~3か月は持ちます。
●ウェットよりも値段が安い
ドライタイプのほうがウェットタイプよりも値段が安いです。特に中型・大型犬はフードの消費量も多くなるので、ドライタイプが人気を集めています。
●選択肢が多い
ドライタイプは選択肢にも困りません。限られた選択肢から選ばないといけないウェットに対して、ワンコに合ったドッグフードを自由に選べるのがドライタイプです。
●歯やアゴに良い
ドライタイプは歯垢がつきにくく、噛む力を鍛えるのにも役立ちます。歯磨きも楽になり、虫歯のリスクも低くなります。
●偏食を防げる
犬は嗜好性の高いものに慣れると、味気のないものを食べなくなります(いわゆる偏食・ワガママ)
偏食はウェットタイプでよく見られるのですが、薄味が主流のドライタイプならその心配はありません。
続いて、ドライタイプのデメリットです
ドライタイプのデメリット
●一緒にお水を与える必要がある
ドライタイプは極端に水分量が少ないため、胃の中で胃液を吸って膨張します。水分が不足するとワンコの胃腸にも負担がかかるので、必ず飲み水も一緒に与えないといけません。
水を与えるのは苦にならへんけど、“手軽さ”では水さえ必要としないウェットに軍配があがるで
●流通量が多く、粗悪品が出回っている
ドライタイプは流通量が多く、ネット通販でもたくさん取引されています。
それゆえ、並行輸入品や賞味期限ギリギリのものを手にしてしまう人もたくさんいるので、
- ネット通販で購入する際は出品者・販売元をチェックすること
- 店頭で購入する場合も賞味期限をチェックすること
が大切です。
健康な犬はドライフードから始めよう
特に理由がなければドライタイプを選んでおくのがおすすめです。
ドライタイプは値段も安く、歯やアゴにも良い。選択肢も多く、ワンコに合ったドッグフードを選べます。
ウェットや半生にする理由がなければ、ドライタイプで決まりだよ!
ウェットタイプの特徴|メリットデメリット
続いて、ウェットタイプのメリットデメリットです。
ウェットタイプは1kgあたり4,000~5,000円、ドライタイプの2~3倍の値段になります。
ウェットタイプのメリット
●食いつきが良い
水分量が多く、香りが立っているウェットタイプは、どんなワンコも大好き。わがままや好き嫌いといったトラブルもウェットタイプではあまり見られません。
●水分が多くそのまま与えられる
ドライタイプとは違い、ウェットは水分を多く含むので、お水を用意する必要もありません(あればなお良しですが)
●旅先などでも重宝する
ウェットタイプは缶詰やレトルトパウチなので、旅行やお出かけにも携帯しやすいのが特徴です。水分も同時に摂れるので、災害時などにも役立ちます。
●シニア犬にも優しい
あごの力が弱くなったシニア犬でも、ウェットなら難なく食べられます。鼻が鈍くなってドライタイプの食いつきが悪くなった子も、ウェットで解決します。
●ご褒美にもピッタリ
ウェットタイプをお祝いやご褒美であげると大喜びしてくれます!特別感を出すにはウェットタイプは持ってこいです。
続いて、ウェットタイプのデメリットです
ウェットタイプのデメリット
●偏食になりやすい
これがウェットタイプ最大のデメリットです。味の濃いウェットタイプに慣れると、基本的にはドライタイプに戻ることはできません。
●歯垢がつきやすい
ウェットは柔らかく、歯垢がつきやすいので、毎日の歯磨きは必須。虫歯や歯周病には要注意です。
●ドライタイプよりも値段が高い
大体ドライタイプの2~3倍の値段です。中型犬・大型犬だとかなり家計を圧迫することに…。
●賞味期限が短い
ウェットタイプの賞味期限は開封後1~2日以内というのが普通です。缶詰のゴミも大量に出ます。
●選択肢が少ない
ドライタイプはワンコに合ったものを自由に選べるのに対し、ウェットタイプはあるものから比較的ワンコに合ったものを選ぶしかないのが現状です。
ウェットタイプはこんな子におすすめ
どうしてもドライタイプを食べなくなった子や、あごの力が弱くなりドライタイプを噛めなくなった子はウェットタイプに頼りましょう。
ただし、一度ウェットタイプに慣れるとドライタイプは食べなくなるので、安易にウェットタイプを与えないのが賢明だと思います。
美味しいものを食べた翌日は、すずめもよくカリカリのドッグフードを残すなぁ…
(ダメなのは分かってるけど、やっぱり味の濃いものが食べたい)
ドッグフードの添加物には要注意!
着色料、保存料、香料…こうした人工添加物が犬の体に悪いのは言うまでもありません。
ところが、ドッグフードのタイプによっては“添加物を使用するのが当たり前”になっているので、私たち飼い主は注意しなくてはいけません。
●セミモイスト・ソフトドライ
セミモイストやソフトドライでは、品質保持のために防カビ剤、水分保持のために湿潤調整剤を使ってOKとなっています。
つまるところ、添加物を使用するのが慣習となっているんですね。
そのため、添加物が心配な方はセミモイスト・ソフトドライを避けたほうが良い、というのがいち飼い主として意見です。
だからといってドライやウェットが安全かというと、そうでもないんやけど…添加物は避けるが吉やで!
万が一に備えて、療法食ドッグフードも知っておこう
一般的なドッグフードのほかに、療法食ドッグフードというのもあります。
療法食ドッグフードは特定の病気や症状をケアするために開発されたもの。おもに動物病院で処方されますが、最近ではネット通販でも購入できるようになっています。
- 糖尿病向けの血糖値コントロール
- 胃腸が弱い犬向けの消化器ケア
- ガン・腫瘍向けのオイル配合
今は健康なワンちゃんでも、いつ大きな病気になるかは分かりません。
万が一病気になった際には、療法食ドッグフードの存在を思い出してもらえればと思います。
療法食は病気のワンちゃんには頼もしい味方!飼い主さんが悩みがちな食事管理も、すべて療法食ドッグフードにお任せでOK!
その他のドッグフードもチェック!
冷凍タイプ
調理したドッグフードを急速冷凍したもの。おもに添加物にアレルギーがある犬向けに開発されています。
1kg5,000円ほどしますが、無添加でしっかり栄養も摂れるのが特徴です(流通量は少なめ)
フリーズドライタイプ
野菜やお肉をフリーズドライしたもの。手作り食の材料やトッピングとして利用されます。
1kg10,000円を超えるものも多いですが、無添加で新鮮な野菜やお肉をワンコに与えることができます。
プレミックスタイプ(粉末)
ドッグフードを粉末状にした、いわゆるドッグフードの素。
別途、お肉や野菜・オイルなどを加える必要はありますが、飼い主が選んだ安全な食材だけを使ってドッグフードを作ることができます。
大体1kg6,000円ほどします。調理の手間もかかるため、主流になることはなさそうです…。
【まとめ】必要に応じてドッグフードを使い分けよう
今回はドッグフードの種類についてご紹介しました。
まとめると、基本的にはドライタイプを選んでおけば間違いありません。世界中のほとんどの犬がドライタイプを食べています。
シニア期に入り、ドライタイプが噛めなくなった時にはウェットタイプを与えるなど、必要に応じてドライタイプ以外のドッグフードを検討するのが良いかなと!
ドライタイプのなかでもドッグフードの良し悪しはあるので、ぜひワンコの健康になるものを選んであげてくださいね。
ドライタイプをあげてるけど、愛犬との関係はウェットでありたいなぁ
お断りします
なんでやねん!
ドッグフードの種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からないという人に向けて、失敗しないドッグフードの選び方をまとめています。今さら聞けないドッグフードの違いや選ぶ際のポイント、おすすめドッグフード10選も合わせてご紹介します。