ドッグフードの選択肢、多すぎますよね…
今ではドッグフードも数え切れないほどの種類が販売されています。
犬種別や年齢別だけでもお腹いっぱいなのに、外国産と国産の違いも気にしないといけない…
正直、どのドッグフードを選べばいいか分からないよね
選択肢が多すぎるっちゅうのも困りもんやで
愛犬にはできるだけ安全なドッグフードを食べさせたい…
そんな愛犬想いの飼い主さんほどフードジプシーに陥りやすいのも、今のドッグフード事情です。
というわけで、今回は外国産ドッグフードと国産ドッグフードの違いをご紹介します。
ぜひ安全なドッグフード選びに、そしてフードジプシー脱却に役立ててください。
日本はペットに関する法律が整備されていない
まず、ドッグフードにおいては国産=安全というイメージを持たないほうが賢明です。
欧米諸国に対して、日本はペット関連の法律がまだまだ整備されていません。
日本のドッグフードは食品ではなく「雑貨」。添加物の表示も義務付けられていません。
そのため、原材料に記載されていないだけで、実際には添加物をたっぷり使っているドッグフードもたくさんあると言われています。
ドッグフードを雑貨に分類している時点で、世界から遅れていると言わざるを得ないなぁ
国産だから安心という日本人特有のイメージは捨てるべし!
国産ドッグフードのすべてが悪いというわけではありませんが、外国産ドッグフードのほうがハズレは少ない傾向にある。
これがドッグフード全体の構図です。
日本国内での流通量は、外国産も国産もほとんど同じ
日本に住んでいると、どうしても国産ドッグフードのほうが人気を集めているように思いますが…
実は、日本国内での外国産ドッグフードと国産ドッグフードの出荷量はほぼ同じなんです。
出典:平成29年度ペットフード産業実態調査の結果 (一般社団法人ペットフード協会)
2017年度の時点で、出荷量は国産55.3%、外国産44.7%となっています。
つまり、日本国内でも「国産だから安心」「国産のほうが人気だから」という考えは通用しなくなっているということです。
今後も日本のドッグフードが「雑貨」扱いされるなら、外国産ドッグフードのシェアはまだまだ伸びそうな気がします。
国産のほうが人気という時代は終わったで
今は無添加の外国産ドッグフードがキテます!
国産ドッグフードの特徴|メリットデメリット
ここからは国産ドッグフードと外国産ドッグフードの違いを見ていきましょう。
まずは国産ドッグフードのメリットデメリットから!
メリット
●低価格
海外からの輸送コストなどがかからないため、国産ドッグフードのほうが外国産よりも安いです。
●気軽に手に入る
国産ドッグフードなら、ペットショップ・ホームセンター・コンビニ、どこでも買えます。
●サポート対応も安心
万が一ドッグフードに問題があったときも、国産ドッグフードなら日本のメーカーが日本語で対応してくれます。外国産ドッグフードのなかには日本人向けの窓口がないメーカーもあります。
デメリット
●低品質なフードが多い
前述の通り、国産というだけで原材料表記や添加物の使用など、何でもありになる側面があります。安全な国産ドッグフードを見抜くためには、私たち飼い主に知識が必要です。
●日本の食材を使用しているとは限らない
日本のペットフード安全法では、最終加工をした工場がある国名が原産国になります。中国の原材料を使っていても、最終的に日本の工場で加工すれば“国産ドッグフード”です。
国産ドッグフードでも中国産の食材が使われているかも…これはちょっと怖いなぁ
国産ドッグフードはこんな人におすすめ
●ドッグフードはできるだけ安く済ませたい
●原材料やメーカーの安全性を見抜く力がある
国産ドッグフードのなかにも高品質なものはあるよ!
- このこのごはん(小型犬)
- アイディッシュ(実食して1番美味しかった)
- CoCo Gourmet (手作り食フード)
外国産ドッグフードの特徴|メリットデメリット
続いて、外国産ドッグフードのメリットデメリットです。
メリット
●安全でハズレが少ない
国にもよりますが、外国産というだけで粗悪なドッグフードを避けられるケースが多くなります。欧米諸国ではドッグフードが食品として扱われるので、私たちが普段食べるものに近い品質のドッグフードも多いのが特徴です。
デメリット
●店頭で購入できないものも多い
高品質だけど日本のペットショップやホームセンターで販売されていない外国産ドッグフードもたくさんあります。また、管理の目が行き届くように、あえて店頭販売は行わず、ネット通販限定にしている外国産ドッグフードも多くあります。
外国産ドッグフードはこんな人におすすめ
●愛犬にはできるだけ安全なドッグフードを食べさせたい
●ネット注文も苦じゃない・ネット通販が良い
ドッグフードを中身で選びたい人には、外国産のほうが安心だね
外国産ドッグフードならどの国がおすすめ?
外国産ドッグフードのほうが安全な傾向にありますが、厳密には国によってドッグフードの品質も大きく異なります。
各国のペットフード事情を知っておくと、より安全な外国産ドッグフードを選べるで!
ドイツ
ペット先進国として真っ先に名前が挙がるのはドイツです。
- ペットショップでの生体販売禁止
- 飼育頭数の制限
- 犬の税金
ドイツはドッグフードに関する法律も厳しく、EU法の規則に基づき、ドッグフードの製造・販売が行われています。
イギリス
イギリスも動物愛護の意識が非常に高い国です。バスや電車などの公共交通機関にワンコも乗車できます。
また、愛犬を迎え入れる前には、近所のトレーニングセンターでしつけを学ばせるのが当たり前になっています。
ドッグフードにおいてはヒューマングレードが一般的です。
※ヒューマングレード…人間でも食べられるレベルの食材を使用したもの
アメリカ
アメリカも動物愛護の意識は高いですが、ドッグフード事情はあまり日本と変わりません。
そもそも日本のドッグフードもAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準を採用してるからなぁ
アメリカ産のドッグフードの品質はピンキリ。アメリカ国内でのリコールも多いため、日本のドッグフードと同様、原材料を見抜く力が必要です。
中国
中国は労働人口も多く、ドッグフードの生産コストも安く済みますが、これまでに数々のトラブルを起こしています。
代表的なものでいえば、2007年に起こったメラミン混入事件。世界中で6000匹以上の犬猫に健康被害を及ぼし、1100匹以上の犬が死亡しています。
ずさんな品質管理、農薬の使用など、今も様々な問題を抱えているので、中国産のドッグフードには注意が必要です。
愛犬のためを想うなら、中国産のドッグフードは今も避けたほうが無難やで
安全なドッグフードを見抜くためのポイント
国産と外国産を問わず、最終的には私たち飼い主がドッグフードの良し悪しを判断しなければいけません。
安全なドッグフードを見抜くために、今回はこれさえ覚えておけばOKというポイントをご紹介します。
これで粗悪なドッグフードの大半は除外することができるよ
添加物の有無をチェック
添加物は犬に百害あって一利なしです。ところが、国産の激安ドッグフードでは添加物が当たり前のように使われています。
原材料を見て、以下の表記があるドッグフードは避けたほうがええで
●酸化防止剤 エトキシキン、BHA、BHT
●着色料 赤色○○号、青色○○号
●甘味料 ソルビトール、キシリトール、クリシリジン、アンモニエート、コーンシロップ
●発色剤・保存料 亜硝酸ナトリウム、プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム
添加物のなかには発ガン性やアレルギー性の高いものもあるため、できれば無添加ドッグフードを選びましょう。
今は無添加が当たり前の時代です
穀物の種類をチェック
元々は肉食動物の犬にとって、トウモロコシなどの穀物は消化が悪いもの。
ところが、お肉に比べて穀物はコストが低いため、安価なドッグフードではよく使われます。
穀物による消化不良やアレルギーが後を絶たないので、できれば穀物も避けましょう
穀物のすべてが悪いというわけではありませんが、以下の穀物はアレルギー性も高いので避けるのが無難です。
●トウモロコシ、小麦、大豆、コーン○○
ちなみに、今では人気ドッグフードにグレインフリー(穀物不使用)の商品が並ぶようになりました。
今後のアレルギー対策などを考えると、早い段階からグレインフリーの製品を与えるのがおすすめです。
主原料をチェック
最後に、ドッグフードの主原料もチェックしておきましょう。
激安ドッグフードでは主原料に穀物を使用することも多いのですが、穀物は犬にとって好ましくありません。
お肉(動物性たんぱく質)がメインのドッグフードを選ぶこと、これも欠かせないポイントです。
主原料は原材料の1~3番目くらいに書かれている原材料やで
●代表的なお肉 チキン、ラム肉、鹿肉、馬肉、サーモン
※チキンミール、チキンエキスなどは粗悪品の可能性アリ
お肉の含有量は、多いものだとドッグフード全体の90%を占めます。
お肉に含まれる動物性たんぱく質は犬にとっての主食なので、必ずお肉メインのものを選びましょう。
トレーザビリティを導入しているか
より安全なドッグフードを選ぶために、トレーザビリティという言葉も知っておくと便利です。
トレーザビリティはドッグフードの原材料や流通経路などを追跡できるシステム。製品パッケージ1つ1つに記された番号から、製品情報の詳細を明らかにできます。
トレーザビリティの使い道は2つ!
1つ目はドッグフードに異物混入などがあった際、愛犬が食べているドッグフードがリコール対象かどうかを調べることができます。
2つ目はトレーザビリティを導入しているメーカーは高く評価してOKという目安になります。
原材料や産地、流通経路を公開できるというのは、中身に自信があるっちゅうことや!
- 添加物の有無をチェック
- 穀物の種類をチェック
- 主原料はお肉のものを!
- トレーザビリティ
ドッグフード初心者は外国産を選ぶのがおすすめ
犬を飼い始めて間もない飼い主さんは、外国産ドッグフードを選んでおくと安心です。
たとえ原材料を見抜く知識がなくても、安全なドッグフードを選べる可能性が高くなります。
国産ドッグフードは値段が安く、魅力的に思えますが、実際のところは何が使われているのか分かりません。
無添加で産地が明記されている国産ドッグフードなら安全と思ってOK!
外国産と国産、どちらにせよ原材料をしっかりチェックして選びましょう
愛犬は自分の手で毎日食べるものを選べません。私たち飼い主の選択がワンコたちの寿命を大きく左右することは肝に銘じておきたいですね。
- このこのごはん(小型犬)
- アイディッシュ(実食して1番美味しかった)
- CoCo Gourmet (手作り食フード)
ドッグフードの種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からないという人に向けて、失敗しないドッグフードの選び方をまとめています。今さら聞けないドッグフードの違いや選ぶ際のポイント、おすすめドッグフード10選も合わせてご紹介します。